コンテナのスキャン

コンテナのスキャンタスクは、Kaspersky Security Center Web コンソールでのみ使用できます。

コンテナのスキャンタスクを実行すると、Docker コンテナとイメージが、ウイルスやその他のマルウェアがないかどうかスキャンされます。複数のコンテナのカスタムスキャンタスクを同時実行できます。

コンテナのスキャンタスクの設定

設定

説明

タスクの優先度

このセクションでは、スキャンタスクの優先度を指定できます:

  • アイドル状態のときに実行 - タスクは低い優先度で実行されます(タスクの完了に要する時間は長くなりますが、その他のタスクのためにリソースが解放されます)。
  • 通常 - タスクは通常の優先度で実行されます。スキャンの所要時間の短さを重視する場合、このオプションを選択してください。

    既定では[アイドル状態のときに実行]が選択されています。

アーカイブをスキャン

このチェックボックスでは、アーカイブをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、アーカイブはスキャンされます。アーカイブに含まれている感染したオブジェクトは検知されますが、駆除されません。より詳細なスキャンを実行する場合にこの処理を選択します。

アーカイブをスキャンするには、アーカイブを解凍する必要があるためスキャン速度が遅くなる可能性があります。オプションの[スキャン時間が次を超えたらスキップする(秒)]または[オブジェクトのサイズが次を超えたらスキップする(MB)]あるいはその両方を有効にして値を指定すると、アーカイブのスキャンの所要時間を減らすことができます。

チェックボックスをオフにすると、アーカイブはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオンです。

SFX アーカイブをスキャン

このチェックボックスでは、自己解凍アーカイブをスキャンするかどうかを選択します。自己解凍アーカイブとは、実行可能な展開モジュールを含むアーカイブです。

チェックボックスをオンにすると、自己解凍アーカイブはスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、自己解凍アーカイブはスキャンされません。

このチェックボックスは、[アーカイブをスキャン]がオフの場合に使用できます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

メールデータベースをスキャン

このチェックボックスでは、Microsoft Outlook、Outlook Express などのメールアプリケーションのメールデータベースをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、メールデータベースはスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、メールデータベースはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

メール形式をスキャン

このチェックボックスでは、プレーンテキストのメールメッセージのファイルをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、プレーンテキストのメッセージがスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、プレーンテキストのメッセージはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

スキャン時間が次を超えたらスキップする(秒)

オブジェクトをスキャンする最大時間を秒単位で指定するためのフィールド。指定した時間が経過すると、オブジェクトのスキャンは停止されます。

取りうる値:09999。値が 0 に設定されると、スキャン時間は制限されません。

既定値:120

オブジェクトのサイズが次を超えたらスキップする(MB)

スキャンするアーカイブの最大サイズをメガバイト単位で指定するためのフィールド。

取りうる値:0999,999。値が 0 に設定されると、サイズにかかわらずすべてのオブジェクトがスキャンされます。

既定値:0

感染していないオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、ObjectProcessed タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスがオンにすると、スキャンされたオブジェクトの ObjectProcessed タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスがオフにすると、スキャンされたオブジェクトの ObjectProcessed タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

処理されていないオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、スキャン中にファイルを処理できない場合、 ObjectNotProcessed タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、ObjectNotProcessed タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、ObjectNotProcessed タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

圧縮されたオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、検出された圧縮されたオブジェクトに関する PackedObjectDetected タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、PackedObjectDetected タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、PackedObjectDetected タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

iChecker 技術を使用する

このチェックボックスでは、前回のファイルのスキャン以降の新しいファイルおよび変更されたファイルのみをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、前回のスキャン以降の新しいファイルおよび変更されたファイルのみがスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、作成日または変更日に関係なくファイルがスキャンされます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

ヒューリスティック分析を使用する

このチェックボックスでは、オブジェクトのスキャン中にヒューリスティック分析を使用するかどうかを選択します。

既定では、このチェックボックスはオンです。

ヒューリスティック分析のレベル

ヒューリスティック分析を使用する]をオンにすると、ドロップダウンリストでヒューリスティック分析レベルを選択できます。

  • :スキャンの詳細レベルが最も低く、システム負荷は最小です。
  • :スキャンの詳細レベルは中程度で、システム負荷のバランスもとれています。
  • :スキャンの詳細レベルが最も高く、システム負荷は最大です。
  • 推奨:カスペルスキーのエキスパートが推奨する、最適なレベルです。保護の質と保護対象サーバーのパフォーマンスの最適な組み合わせを提供します。

    既定では[推奨]が選択されています。

感染したオブジェクトに対する処理

このセクションでは、感染されたオブジェクトの検知時に実行する処理を選択します。

最初のドロップダウンリストで、最初に実行する処理を選択できます:

  • 駆除:オブジェクトを駆除します。
  • 削除:オブジェクトを削除します。
  • スキップ:オブジェクトをスキップします。
  • 推奨される処理を実行:推奨される処理をオブジェクトに対して実行します。実行する処理は、ファイルの中で検知された脅威の危険度のデータと、駆除が可能かどうかに基づいています。

    既定では[推奨される処理を実行]が選択されています。

    最初の処理が失敗すると、2 番目のドロップダウンリストで選択できる 2 番目の処理が実行されます。

 

Docker コンテナのスキャン

このチェックボックスでは、Docker コンテナのスキャンを行うかどうかを選択できます。チェックボックスがオンの場合、スキャン対象に含める Docker コンテナの名前または名前のマスクを指定できます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

名前のマスク

スキャン対象に含める Docker コンテナの名前または名前のマスクの入力フィールド。

既定では、「*」というマスクが指定されています(すべての Docker コンテナがスキャン対象となります)。

脅威の検知時の処理

このセクションでは、感染したオブジェクトがスキャン中に検知された場合に実行する処理を選択します:

  • 脅威をスキップ:感染したオブジェクトが検知されても脅威をスキップし、Docker コンテナに対して処理を実行しません。
  • Docker コンテナを停止:感染したオブジェクトが検知されると、Docker コンテナを停止します。
  • 脅威の駆除または削除に失敗したら Docker コンテナを停止:感染したオブジェクトの駆除が失敗した場合、Docker コンテナを停止します。

    既定では、[脅威の駆除または削除に失敗したら Docker コンテナを停止]が選択されています。

Docker イメージのスキャン

このチェックボックスでは、Docker イメージのスキャンを行うかどうかを選択できます。チェックボックスをオンにすると、スキャン対象に含める Docker コンテナの名前または名前のマスクを指定できます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

名前のマスク

スキャン対象に含める Docker イメージの名前または名前のマスクの入力フィールド。

既定では、「*」というマスクが指定されています(すべての Docker イメージがスキャン対象となります)。

脅威の検知時の処理

このセクションでは、感染したオブジェクトがスキャン中に検知された場合に実行する処理を選択します:

  • 脅威をスキップ:感染したオブジェクトが検知されても脅威をスキップし、Docker イメージに対して処理を実行しません。
  • Docker イメージを削除:感染したオブジェクトの検知時に、Docker イメージを削除します(推奨しないオプションです)。すべての依存関係も削除されます。実行中の Docker コンテナは停止され、それから削除されます。

    既定では[脅威をスキップ]が選択されています。

全レイヤーのスキャン

このチェックボックスでは、起動済みの Docker コンテナとイメージのすべてのレイヤーのスキャンを行うかどうかを選択できます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

除外範囲]セクションで、コンテナスキャンタスクのマスク脅威の名前で除外を設定することもできます。

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