iOS MDM デバイスの Wi-Fi ネットワークへの接続
iOS MDM デバイスが使用できる Wi-Fi ネットワークに自動的に接続し、接続中のデータを保護できるようにするために、次の接続設定を行ってください。
iOS MDM デバイスの Wi-Fi ネットワークへの接続を設定するには:
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、iOS MDM デバイスが属する管理グループを選択します。
- 選択したグループの作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ダブルクリックでポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、[Wi-Fi]セクションを選択します。
- [Wi-Fi ネットワーク]セクションで、[追加]をクリックします。
[Wi-Fi ネットワーク]ウィンドウが開きます。
- [サービスセット識別子(SSID)]に、アクセスポイント(SSID)を含む Wi-Fi ネットワークの名前を入力します。
- iOS MDM デバイスを自動的に Wi-Fi ネットワークに接続させる場合は、[自動接続]をオンにします。
- 事前認証を必要とする Wi-Fi ネットワーク(キャプティブネットワーク)に iOS MDM デバイスを接続できないようにするには、[キャプティブネットワーク検出を無効にする]をオンにします。
キャプティブネットワークを使用するには、登録し、使用条件に同意して、支払いを行う必要があります。キャプティブネットワークは、カフェやホテルなどに導入されていることがあります。
- iOS MDM デバイスで使用できるネットワークのリストで Wi-Fi ネットワークを非表示にするには、[非公開のネットワーク]をオンにします。
この場合、ネットワークに接続するには、Wi-Fi ルーターに設定されているサービスセット識別子(SSID)を、ユーザーが手動で入力する必要があります。
- [ネットワークプロテクション]ドロップダウンリストで、Wi-Fi ネットワーク接続のプロテクションの種別を選択します:
- 無効:ユーザー認証は必要ありません。
- WEP:ネットワークは WEP プロトコル(Wireless Encryption Protocol)を使用して保護されます。
- WPA/WPA2(パーソナル):ネットワークは WPA / WPA2 プロトコル(Wi-Fi Protected Access)を使用して保護されます。
- WPA2(パーソナル):ネットワークは WPA2 プロトコル(Wi-Fi Protected Access 2.0)を使用して保護されます。WPA2 による保護は、iOS バージョン 8 以降のモバイルデバイスで使用できます。WPA2 は Apple TV デバイスでは使用できません。
- すべて(パーソナル):ネットワークは、Wi-Fi ルーターの種別に応じて WEP、WPA、または WPA2 暗号化プロトコルを使用して保護されます。各ユーザーに固有の暗号鍵が認証に使用されます。
- WEP(動的):ネットワークは、動的鍵を使用した WEP プロトコルを使用して保護されます。
- WPA/WPA2(エンタープライズ):ネットワークは、802.1X を使用した WPA/WPA2 暗号化プロトコルで保護されています。
- WPA2 (エンタープライズ):ネットワークは、すべてのユーザーに共有される 1 つの暗号鍵(802.1X)を使用した WPA / WPA2 暗号化プロトコルを使用して保護されます。WPA2 による保護は、iOS バージョン 8 以降のモバイルデバイスで使用できます。WPA2 は Apple TV デバイスでは使用できません。
- すべて(エンタープライズ):ネットワークは、Wi-Fi ルーターの種別に応じて WEP プロトコルまたは WPA / WPA2 プロトコルを使用して保護されます。すべてのユーザーにより共有される 1 つの暗号鍵が認証に使用されます。
[ネットワークプロテクション]リストで[WEP(動的)]、[WPA/WPA2(エンタープライズ)]、[WPA2(エンタープライズ)]、[すべて(エンタープライズ)]のいずれかを選択した場合、Wi-Fi ネットワークでユーザー認証を行うための EAP プロトコル(拡張認証プロトコル)の種別を[プロトコル]リストで選択します。
[信頼済み証明書]セクションで、信頼されたサーバー上で iOS MDM デバイスのユーザー認証を行うための信頼された証明書のリストを作成することもできます。
- iOS MDM デバイスが Wi-Fi ネットワークに接続された時に、ユーザー認証を行うためのアカウントを設定します:
- [認証]セクションで、[設定]をクリックします。
[認証]ウィンドウが表示されます。
- [ユーザー名]に、Wi-Fi ネットワークへの接続時にユーザー認証を行うためのアカウント名を入力します。
- Wi-Fi ネットワークへの接続ごとに、手動でユーザーがパスワードを入力するように設定する場合は、[接続時に毎回パスワードを要求する]をオンにします。
- [パスワード]に、Wi-Fi ネットワーク上で認証を行うためのアカウントのパスワードを入力します。
- [認証証明書]ドロップダウンリストで、Wi-Fi ネットワーク上でユーザー認証を行うための証明書を選択します。リストに証明書がない場合、[証明書]セクションで追加できます。
- [ユーザー ID]に、認証後のデータ送信中に、ユーザーの本名の代わりに表示するユーザー ID を入力します。
ユーザー ID は認証プロセスをより安全にするように設計されています。ユーザー名が公開されることはなく、暗号化された TLS トンネル経由で送信されます。
- [OK]をクリックします。
これにより、Wi-Fi ネットワークへの接続時にユーザー認証を行うためのアカウント設定が、iOS MDM デバイスに適用されます。
- 必要に応じて、プロキシサーバーを使用した Wi-Fi ネットワーク接続の設定を行います:
- [プロキシサーバー]セクションで、[設定]をクリックします。
- [プロキシサーバー]ウィンドウが開いたら、プロキシサーバーの設定モードを選択し、接続設定を指定します。
- [OK]をクリックします。
これにより、プロキシサーバーを使用した Wi-Fi ネットワークへの接続設定が、iOS MDM デバイスに適用されます。
- [OK]をクリックします。
新しい Wi-Fi ネットワークがリストに表示されます。
- [適用]をクリックして、変更を保存します。
これにより、ポリシーが適用された後、Wi-Fi ネットワーク接続が iOS MDM デバイスに設定されます。ユーザーのモバイルデバイスは、使用できる Wi-Fi ネットワークに自動的に接続されます。Wi-Fi ネットワークへの接続中のデータのセキュリティは、認証技術によって確保されます。
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